Torch of the Mystics

【REVIEW】BOREDOMS『SUPER ROOTS 3』(1994)

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自分の人生に大きな影響を与えた一枚ですね。
山塚EYヨ率いる最強楽団BOREDOMS実験音楽シリーズ「SUPER ROOTS」の3作目にあたる本作。傑作『Chocolate Synthesizer』でハードコア/ジャンクをトランシーに翻訳することに成功した彼らが更にその部分を抽出して拡大解釈することに成功した金字塔的な作品です。
「Hard Trance Away (Karaoke of the Cosmos)」というハードコアのワンリフでひたすら疾走する約33分の一曲のみで構成。EYヨの「1,2ー!!!」という絶叫で始まり、途中所々でコードチェンジをするのですがその瞬間がダンスミュージック的で非常に快楽的です(インタビューで時計を見ながら演奏していたと言っていました)。最後はまたEYヨの叫びが戻ってきて終了→無音、という感じで長いのですが聴いていて全く飽きない。
この後、BOREDOMSは一気にミニマル/トランス色を強めてアルバム『SUPER æ』を完成させるのはご存知の通り。この作品、そしてそれに続く『SUPER ROOTS 5』(4は欠番)が非常に重要な転換点になっていたと思います。聴いたことがない方は是非ご体験ください。
↓サブスクがなかったのでYouTubeで…。


こちらの二つの雑誌はインタビューも含め非常に興味深い内容満載なのでファンの方は必携かと。

クイック・ジャパン (Vol.45)

クイック・ジャパン (Vol.45)


Super Roots 3

Super Roots 3

Super Roots 3

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